御器谷法律事務所

離婚の法律相談

7. 財産分与や慰謝料は、いくら位になるのか?
Q7.夫が外で浮気をし離婚することになったのですが、私は、夫に対しいくら位の慰謝料を請求することができるのでしょうか?

A. 回答

離婚における慰謝料の請求は、夫婦の一方が不貞や暴力等夫婦として守るべき義務に違反し、これがために相手方に対して精神的損害を被らせた場合においてその精神的ダメージを賠償するものであります。そして、この慰謝料の請求の額については、そのように離婚についての責任のある当事者が行った不貞や暴力等の行為の態様や程度の如何、また、これによって相手方が被った精神的ダメージの程度、また、当事者間における婚姻期間の長短、さらに当事者の社会的地位や収入如何等が考慮されて裁判所において決せられているものであります。

従って、ご質問の場合のように夫が浮気をしてこれがために離婚するに至った場合に慰謝料としていくら位を請求できるかはケース・バイ・ケースによって決せられるべきものであり、この質問だけからいくらの請求ができると断言できるものではありません。

但し、家庭裁判所における財産分与と慰謝料の支払額については、平均的な数字についての統計的資料があり、この金額については婚姻期間が長期化するに従ってその財産分与及び慰謝料の支払額も増額していることが顕著に見受けられているところであります。

この家庭裁判所における統計資料を見る限り、平均的な支払額をみれば、婚姻期間が10年前後であればその財産分与と慰謝料の支払額の平均は400万円前後位であり、この金額は財産分与を含めている数字と考えれば、慰謝料の額についてはたとえ夫の不貞による離婚であったとしてもこの金額には及ばないことが多いと考えるのが一般的ではないかと思われるものであります。

過去の裁判例を見た場合においても、不貞による慰謝料として婚姻期間が10年前後から20年前後位であったとしても2〜300万円からせいぜい4〜500万円位の慰謝料が認められている例もあり、1,000万円を超える慰謝料を認めている例は稀とも言わざるを得ません。

世間では芸能人等の離婚に伴って慰謝料が数千万円であるとか、1億を超える慰謝料等がいわれる場合がありますが、このような例は例外中の例外であると言えるでしょう。

なお、財産分与の対象に不動産が含まれてくると(住宅ローン等がなければ)、その額もかなり高額となる場合があります。

<財産分与や慰謝料の具体的額は?> 
家庭裁判所の統計資料にあらわれた支払額の平均
婚姻期間 支払額
1年未満 127万円
1〜5年 192万円
5〜10年 319万円
10〜15年 454万円
15〜20年 561万円
20年以上 694万円
(最高裁判所「司法統計年報、家事編昭和63年」による)

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