御器谷法律事務所
使用貸借

建物の使用貸借の場合において、貸主と借主の家族との間において、貸主と借主との間と同じような特別の人的関係があった状況の中で借主が死亡した場合に使用借権の相続を認めた事例
東京高等裁判所平成13年 4月18日判決

1.事案の概要

控訴人甲山花子は亡甲山太郎の妻であり、控訴人甲山一郎は花子と亡甲山太郎の子である。亡太郎は亡乙田よし子とその夫の間で実の息子同然に育てられた。
今回、甲山太郎と乙田よし子が死去したことにより、相続人らにより建物明け渡し及び賃料相当損害金の支払いを請求するため訴えが提起された。

2.判決要旨

民法599条は、借主の死亡を使用借権の終了原因としている。これは、使用貸借関係が貸主と借主の特別な人的関係に基礎を置くものであることに由来する。
しかし、本件のように貸主と借主との間に実親子同然の関係があり、貸主が借主の家族と長年同居してきたような場合、貸主と借主の家族との間には、貸主と借主本人との間と同様の特別な人的関係があるというべきであるから、このような場合に民法599条は適用されないものと解するのが相当である。


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