御器谷法律事務所
道路改修業者が取り外したガードレールの場所から自動車が転落し運転者が溺死した事故について、国家賠償責任が認められた事件
福岡地方裁判所 平成15年1月28日判決

事案の概要:事案の概要:甲が運転する自動車がガードレールが取り外されていた場所から4メートル下の川に転落し、溺死した事故について遺族が町に対して国家賠償請求(国賠法2条1項)、工事業者及び現場責任者に不法行為に基づく損害賠償請求を求めた事件

判決内容:本件道路部分はやや右カーブしているため、道なりに曲がらなければ、西郷川に転落する可能性のある変形道路であるうえ、西郷川との境界部分も、本件追加工事により、従来の状態とはことなる形状となっていた。また、本件道路部分付近の夜間の見通しは、近くに民家もなく証明設備もないので当然に悪い。したがって、特に夜間で見通しの悪いときには、本件道路部分から西郷川に転落する危険のあることが十分に予想される。被告らは、中原方面から直進する場合、本件道路から西郷川に転落する可能性はないと主張するが、上記のような本件道路の形状からすると、このような主張は採用する事ができない。また、西郷川は、本件事故当時、床堀されたうえ、降雨により増水していたのであるから、自動車が転落すると、運転者が溺死する可能性があることも十分に予想された。
 したがって、これらの諸事情を総合すると本件道路部分には、夜間の通行者が誤って転落しないように、仮設のガードレールを作ったり、バリケードを増やしてチューブライトを設置するなどの事故防止策を講じるべきであって、そのようなことがなされなかった本件道路部分は、通常有すべき安全性を欠いているものと言うべきであり、その設置管理に瑕疵があったと認めるのが相当である。


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