御器谷法律事務所
最高裁判所平成15年1月31日決定

同一の被保全債権に基づく2度目の仮差押の可否


原決定−Xの申立を却下
    一事不再理の原則により権利保護の要件を欠く

最高裁決定
 ある被保全債権に基づく仮差押命令が発せられた後でも、異なる目的物についての強制執行を保全しなければ当該債権の完全な弁済を得ることができないとして仮差押命令の必要性が認められるときは、既に発せられた仮差押命令の必要性とは異なる必要性が存在するというべきであるから、当該目的物についての仮差押命令の申立てにつき権利保護の要件を欠くものではない。 
 したがって、特定の目的物について既に仮差押命令を得た債権者は、これと異なる目的物について更に仮差押えをしなければ、金銭債権の完全な弁済を受けるに足りる強制執行をすることができなくなるおそれがあるとき、又はその強制執行をするのに著しい困難を生ずるおそれがあるときには、既に発せられた仮差押命令と同一の被保全債権に基づき、異なる目的物に対し、更に仮差押命令の申立てをすることができる。

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