御器谷法律事務所

インサイダー取引規則の「契約の履行に関し知った」とは、

最高裁判所平成15年12月 3日判決

 A社の代表取締役専務であった被告人は、本件基本合意を締結したことによって、合併の決定等のB社への投資判断に影響を及ぼす情報を知り得る立場に立ったものであり、本件基本合意で予定されていたというべき独占的販売権を取得させる方法に関するB社側との交渉を行う過程で、B社の代表取締役社長が両会社を合併する旨決定したという重要事実を知ったと認められるから、被告人において上記重要事実に関する情報を得たことが平成九年法律第一一七号による改正前の証券取引法一六六条一項四号にいう「当該契約の履行に関し知ったとき」に当たるのは明らかである。所論は、同法一六六条一項四号にいう「当該契約」は重要事実を前提として締結される契約に限定されるべきである旨主張するが、そのように解すべき根拠はない。


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